創立者半田義弘が求めた介護の姿勢は、ひだまり職員の土壌として綿々と受け継がれ、それぞれの心の中にその人なりの形で育っていると信じています。 少子高齢化のすすむこの地域にあって、「困っている人」それが高齢者ご本人であり支えておられるご家族様であるなら、ひだまりは何かお支えのお手伝いをさせていただけないか、頼りにしてはいただけないかと考えます。

お一人お一人のかけがえのない人生の大切な日々を、「一人にさせない」「周りに、人の温かさを感じて生活していただきたい」と願い努めます。

私がデイサービス（通所介護）を作りたいと考えたきっかけは平成15年、社協のケアマネージャーさんから夜に電話があり、「利用者さんの家族が、身内の不幸により今から大阪へ出掛けないといけなくなったが、認知症の父親を一人残して行けない、さりとて同行は無理。」とのことでありました。施設は何処も断られたとのことだったので、私がそのお宅へ見守りに行く事になりました。

　その時より、緊急の場合に（家族がしばらく入院する等）預かることのできる施設があればと思い、平成17年にデイサービスを始め、必要に応じて24時間安心できる居場所（駆け込み寺・宅老所）を作り、現在に至りました。

　私は、本人をお世話するのも大事ですが、家族を助けるのも同じくらい大切と考えています。家族のために仕事を辞めなければならない、辛いです。家族の負担を軽くする、人間は楽しむために生きていると思います。ひだまりは、13年間どのような人も受け入れて、断ったことがありません。（ただ一人を除いてですが。）

　話は変わりますが、「患者」という言葉、ありますね。病院へ行くと、「患者さま」と言われたり書かれてたりしている。私の考えですが、あの言い方は間違えていると思うんです。「患者さま」という言い方は、言ってみれば「消費者」「お客様」のような扱いです。

　考えて見てください。人間の命を扱う、しかも自分自身ならまだしも自分の大切な人の命を扱う職業において「お客さま」的な扱いで良いのでしょうか。例えば、あなたの親、妻、息子、娘、恋人そんな大事な人の命を預けるのに、その他のサービス業のようであなたは満足ですか？私なら、大事な人の命を一生懸命必死になって助けてもらいたい。人類の歴史を振り返ったとき、医療や介護ははるか昔から存在する根源的な職です。決して物売りやサービス業と同じように扱ってはならないと考えています。医療も介護も大事な人の命を預かる職としては同じです。

「変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我れに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。」（ラインホールド・ニーバ）

　財産を残すことが恥じであると考える最後の、良くも？悪くも！！団塊の世代。

今は学校でもなんでも「人にまかせて文句を言う時代」じゃないですか。
自分は何もせずに、クレームだけを好きなだけ言える。
そうじゃなくして、「自ら引き受けて責任を取る時代」にしたい。

今は、夢、理想ですけど、そんな絆が自然と創れる時代を実現していきたいと考えています。